声優 岸本 百恵

結果はわからないけど、やってみないとこの先絶対に後悔する!そう思い、家族や親戚の反対を押し切って上京しました。

小学生の頃からアニメが好きで声優という職業を知り、同じ人が色んなキャラクターを演じ分けている事に衝撃と感動を覚え、表にはあまり出ない影のヒーローのような存在だなと、憧れを抱きました。

しかし、元々引っ込み思案という事もあり、容易になれる道ではないと、家族を含めた周りの大人から反対され続けました。大学か専門学校に進学する段階で、悩みに悩み、もう一つ関心を抱いていた介護福祉士の道へ進む事にしました。

介護福祉士の資格を取り、病院で働きながらも、声優になるという夢を消す事は出来ず、次第に気持ちは膨らむばかり。

結果はわからないけれど、やってみないとこの先絶対に後悔する!そう思い、家族や親戚の反対を押し切って上京しました。働きながら通える所を探し、更に、多くの有名な方々が卒業しているという事もあり、東京アナウンスアカデミーに入りました。

ケンユウオフィスに入らせて頂く事ができ、初めて頂いた海外ドラマのレギュラーでは、聾唖者の役をさせて頂きました。難しい役に悩んで居ましたら、ある日賢雄社長が、『英国王のスピーチ』で吃音のあるイギリス王ジョージ6世を演じられた際の話をして下さいました。あの時アドバイスを下さったお優しさは忘れません。

その後も、アニメや海外ドラマで、母親役やおばさん役、お婆さん役をさせて頂き、母親の経験が無い為、お子さんの居る友人に話を聞いたり、本を読んだりして、感情を引き出すようにしたり。

特に、お婆さん役は、介護をしていた時の経験から、ご高齢だから声がどうとかではない事や、話し方等に役立ててると思いました。

アニメ『有頂天家族』に出させて頂いた時に、初めて打上に参加させて頂いたのですが、製作に携わった方々が300人程いらっしゃってて、原画の方等とお話をし、こんなに沢山の方々の思いが集まって作品を作っているんだと、改めて、声を担当する責任の重さを実感しました。

そして何より…アニメに出させて頂いて、夢を現実に出来る世界に居るんだと幸せを感じています。

生涯、声優としてお仕事を続けていられる事を目標にしています。それには、まだまだ自分の演技の幅が少なく、このままではいけない、と、舞台を観たり映画を観たり、人間ウォッチングしたり、勉強の毎日です。

ディズニーアニメで、物語の中で少しキャラクターソングを歌わせて頂いた事もありました!でもまだまだ歌がうまく無いので、また歌がある時の為にも、もっと歌がうまく歌えるように鍛え中です。

出たい作品も演じたい役も、沢山あります。田中芳樹さんの『銀河英雄伝説』は、既に色々とアニメ化されてますが、こちらもいつか何か関われるチャンスがあると信じて、夢を抱いています。。更に、ゲームも大好きなので、『ドラゴンクエスト』シリーズに出る事も夢です!

そして、アニメや洋画、ナレーション、CM等、○○の声の人だ!と、いつか認知して頂ける程になれたら、最高に幸せだなと思います。あ、本当に夢の夢ですが。

頂く作品、一つ一つを大事にし、関わっていらっしゃる皆さんと一緒に、楽しく作品作りを続けて行く事が出来たら、一番幸せです。そして何より、観たり聴いたりして下さる方が、元気になったり、何か幸せを感じて頂けたり、子供達の希望になれるような声優を目指したいです。

東京アナウンスアカデミーでは、技術的な基礎はもちろんですが、役作りの為に必要な準備やプロとしての意識も高める事が出来ました。

私には足りない物が多く、日舞やジャズダンスを習ったり…。アカデミーは様々な事に気付かせて頂いた場でした。

どんな役やどんなお仕事が来るかわかりませんので、色んな経験をしたり、色んなものに興味を持つ事も大切な事だなと、心底思います。

悩んでいらっしゃる方も多いと思います。悩む時は、自分を、環境を変える機会がきた時なのだと思います。

好きな事を仕事に出来るのは本当に幸せな事です。出来なかったり悩んだり、勉強の毎日ですが、とても楽しいです。

容易な仕事では決してありませんが、今の熱い想いを忘れずに、その一歩を踏み出してみて下さい。きっと何かが変わるはずです。共に頑張りましょうね!