声優 新田 英人

毎日担当させて頂いているキャラクターについて「何か」考え、そしてちょっと言いそうなセリフをひとりで喋って遊んでいます。

幼稚園で読み聞かせをした時に、子ども達のドキドキした顔・ワクワクした顔・大喜びの顔・・・そんなキラキラした顔をしてもらえるのが嬉しくて、もっと多くの子ども達の顔をキラキラさせてみたい!そう思い目指し始めたのが声優という職業です。

現在担当させて頂いている動物は「ペガサス」「ハイエナ」「モグラ」等・・・私の場合は、外画アニメと呼ばれるジャンルで「動物」の役を担当させて頂くことが多く、青年でもちょっと変わったキャラクターが多いです。

どのキャラクターを演じる時も同じですが、その役の中に入って自分の言葉で喋ることを大事に考えています。笑っているシーンでは「本当に楽しい・嬉しい」と思っていなければ、観ている方々の気持ちには届きませんし、ズル賢いキャラクターでは「本当に素晴らしいアイディアを思いついた!」と思っていなければ、そしてその後に起こると考えられる「素晴らしい状況」を演じながらリアルに思い浮かべられなければ、ズル賢さは伝わりません。演じる自分がどれだけ感情をリアルに持ちつつ、変化させていけるかが勝負です。

30分枠の1話完結の場合、ズル賢く企んで→作戦成功!大喜び!→主人公が形成逆転で大ショック→悲しがったり強がったりしながら退散!と場面場面で大きく感情が変化していきます。とても大変ですが、楽しくないわけがありません。

テレビをつけたら笑顔になれる。そんな番組・キャラクターに携わっていけるよう、日々考えることや学ばなければならないことは多いです。調べられることは調べ、例えば動物であればその動物の持つイメージや、実際の生態、鳴き声の出し方等も気になるポイントです。毎日担当させて頂いているキャラクターについて「何か」考え、そしてちょっと言いそうなセリフをひとりで喋って遊んでいます。知識や経験は、毎日少しずつ積み重ねていかなければなかなか身にならないと思っています。昨日より今日、今日より明日。毎日少しずつ成長し続けることが目標です。番組をご覧いただいている方々に、より生き生きとしたキャラクターを感じて頂けるよう、キャラクター自身に少しでも近づいて「毎回楽しみにしているよ」「この番組をつけると子ども達が飽きずにずっと観てるよ」・・・そんな風におっしゃって頂けるように、頑張っています。

物語の中には、仮にシーンとしては描かれていなくても、キャラクターの生活があります。その生活を想像することがとても大切です。

私たちの日々の生活の中で「直接関係はない」と思う事でも、実は何かのきっかけになったり、家族や友達との会話の中にも、後々に何か表現のヒントになることがあったりします。日常生活の中で、できるだけ多くの情報を吸収できるようにアンテナを張り巡らせてみてください。そして、吸収した情報をなんとなく蓄積していくことが大切です。

「なんとなく」と言うと不真面目な感じがしてしまうかもしれませんが、「日々勉強!」と思ってしまうと大変です。「これも勉強になっちゃうかも!」と思えれば、ちょっと得した気分にもなれますよ!ふとした時に思い出してみると、「ドラマのワンシーンに、こんな場面あったな」なんて事もとても多いです。自分なりに、いかに学び続けることができるかを見つけられるといいと思います。苦しいことも大変なことも多いですが、自分が元気で笑顔でいなければ、気持ちは届けられません。